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Culture-Penghu County Govermment

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報奨旅行への優遇拡大で観光客誘致=観光局
Penghu County Government 2017-04-13 795
    交通部観光局(日本の観光庁に相当)は12日、改定版「交通部観光局推動境外奨励旅遊来台奨助要点」を発表した。これは、海外からの報奨旅行(インセンティブツアー)誘致のための優遇措置を盛り込んだもの。

    企業や団体などが従業員や販売代理店の業績アップを奨励し、その報酬(インセンティブ)として与える旅行のことを「報奨旅行」と言う。一般の旅行と大きく違うのは、旅行の日程に授賞式や決起集会を取り入れるケースが多いこと。これは、参加者の自尊心や求心力、そしてチームとしての士気を高め、引き続き企業の業績向上に貢献してもらうため。

    こうした報奨旅行を実施している世界各国の企業を台湾に誘致するため、観光局は数年前から、報奨旅行で台湾を訪れる海外の団体に対して、様々な優遇措置を提供してきた。2016年にはこれを「交通部観光局推動境外奨励旅遊来台奨助要点」にまとめて常態化。報奨旅行の台湾誘致に積極的に取り組んできた。その結果、2016年度は世界10カ国余りから297の団体、4万2,000人以上が報奨旅行で台湾を訪れた。1人当たりの台湾での1日の消費額を平均214.04米ドルとすると、報奨旅行参加者の台湾での消費額は合計2,700万米ドルに上る計算になる。

    今回の「要点」改定のポイントは下記の2つ。

    一、行政院(内閣)が推進する「新南向政策」に合わせた新たな優遇措置を追加
    シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア、インド、ブータン、オーストラリア、ニュージーランドについては、台湾で3泊4日以上の報奨旅行を実施する企業に提供する優遇措置に、出迎え、歓迎レセプション、台湾文化パフォーマンスなどを追加する。

    二、東北アジア(日本及び韓国)市場に対する新たな措置
    日本や韓国の旅行代理店から聴取した意見に基づき、当該国については優遇措置を提供する条件を緩和し、2泊3日の報奨旅行に対して台湾の特色ある芸能文化プログラム鑑賞を提供する。

    観光局は近年、海外からのクルーズ船の誘致にも力を入れている。海外のクルーズ会社が相次いで台湾発着の商品を提供していることから、観光局では「フライ&クルーズ」に対する優遇提供も検討している。これは、海外のクルーズ会社が海外からより多くの外国人観光客を飛行機で台湾に運び、台湾発着のクルーズツアーに参加させることを奨励するというもの。旅行市場における台湾の競争力にとって新たな強みを作り出すことを目指す。

    観光局の周永暉局長は、「政府各機関の全面的な協力の下、『新南向政策』に基づく観光客誘致の準備が整っており、今後は東南アジア諸国からより多くの観光客を台湾に誘致することができるだろう」と指摘。周局長はまた、「特に外交部(日本の外務省に相当)領事事務局は、『新南向政策』対象国の国民に対する台湾渡航ビザ発給の条件緩和を進めており、このタイミングにより多くのインセンティブを打ち出し、海外の旅行代理店が外国人観光客を台湾に送り込むための起爆剤にしたい。また、この大きな市場を台湾のより多くの業者と分け合い、台湾の観光産業のために更なるビジネスチャンスを創出したい」と意気込んでいる。
更新日:2017-08-15
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